エアエンジンカー(JS-7905)で最も重要で組み立て難易度が高い部分が、説明書11ページの「ポンプの組み立て」です。
このポンプ部がうまくできていないと空気が漏れてしまい、動かすことができなくなります。
そこで、ポンプを組み立てるときのコツと、組み立てた後のチェック方法について、説明書に記載している方法と違うチェックのやり方を解説します。
・組み立てるときのコツ
ポンプ部の組み立てで最も重要なのがOリングをまっすぐに取り付けることです。
そのため、11ページの工程「1」と「2」では、C5を使って、Oリングが少しもナナメにならないように取り付けることが重要です。
次に、工程「4」のE2をA3に取り付けるときに、E2は上からまっすぐにどこから見てもナナメにならないように取り付けるとうまくいく確率が上がります。
E2が斜めになってしまうと、取り付けるときにOリングもナナメにずれてしまいます。
工程「6」でOリングがまっすぐになるよう調整シャフトでならしますが、E2がナナメになった状態で取り付けらたことでOリングがずれた場合、調整シャフトでは修正できない場合があります。
・ポンプのチェック
ポンプができたら空気漏れなどがないか必ずチェックを行ってください。
チェックをせずに先に進むと、どこからか空気が漏れていた場合、見つけにくかったり修正しづらかったりします。
説明書にもチェック方法が記載されていますが、別のチェック方法も解説します。
1.エアタンクのキャップを固く「ギュ~」っと締めます。
ポンプ部以外の空気漏れで多い箇所がエアタンクです。エアタンクのキャップは回らなくなるまで思い切り固く締めてください。
2.ポンプとエアタンクを直接チューブでつなぎます。
3.ピストン(D4)を20回ほど往復させて空気を入れます。
D4を押し込むとき、たまにD4の赤いキャップの部分から空気抜けるような感じになる場合がありますが、それは問題ではありません。
D4を押し込んだ時の多数で空気を押すような手ごたえがあればエアタンクに空気が入っていますのでOKです。
4.D4を押し込んだ状態で手を放します。
このとき、ピストン(D4)が自然と押し戻されるような場合はポンプのチューブがついている方のOリングが正しく取り付けられていません。
エアタンクにたまった空気が逆流し、ピストン(D4)を押し戻している状態です。
手を離してもピストンが押し込まれたままになっていれば空気が逆流していない、正しく取り付けられた状態です。
5.エアタンクのキャップを緩めると「プシュッ」と音がして空気が抜ければOKです。
エアタンクのキャップをゆるめても空気が抜ける音がしない場合は、ポンプのチューブがついていない方のOリングが正しく取り付けられていないか、エアタンクのキャップがきつく締まっていなかった可能性があります。
ポンプのチューブがついていない方のOリングが正しく取り付けられていないとピストンを押し込んだ時にそこから空気が抜けてしまうため、エアタンクに空気が送られなくなります。
チェックが終わったらエアタンクのキャップをもう一度きつく締め、残りの工作を行ってください。