部品を付け間違えた場合は、正しい部品を取り付けるために、その部品を取り外す必要があります。部品を取り外す方法はいくつかありますが、ここでは以下の方法を紹介します。なお、チップ部品を取り外した場合、ほとんどの場合その外した部品は再利用できません。熱で壊れていたり、特性が変わってしまっていることがあるためです。
★取り外しの必要な道具を準備します
はんだごて、はんだ、はんだ吸い取り線、ピンセット、フラックス
★取り外し方
①部品の端子にはんだを追加して、はんだが盛り上がった状態にします。
例えば抵抗の場合は2つの端子のどちらにもはんだを追加します
②はんだづけした部分と取り外す部品にフラックスをたっぷり塗ります。
熱の伝わりをよくするためです。
③はんだごてを、はんだを追加した端子のどちらもいっぺんに温めます。
どちらにも熱が加わるようにこて先の向きを変えたり、部品に沿って細かく動かしたりして、
両方のはんだが溶けた状態にします。
④両方のはんだが溶けた状態になったら、素早くピンセットなどを使って部品を取り外します。
両方のはんだが十分溶けていない状態で部品を外そうとすると、パッドが剥がれたり断線したりします。
溶けたはんだの中で部品が軽い力で動くくらいを目安にしてください。
⑤部品を取り外した後のパッドに残ったはんだを、はんだ吸い取り線をつかって取り除きます。
取り除いた部品の周辺にはんだクズなどが残っていないこと、
関係ない部品が道連れになって外れていないかなどを確認します。
⑥パッドにはんだが残って盛り上がった状態だと、新しい部品をつけるときに傾いたりしますので、
はんだはキレイに取り除きましょう。